ロータリーの国際性:ステファニー・アーチックさんのご紹介

Urchick米国ペンシルベニア州西部出身のステファニー・アーチックさんは、高等教育・大学運営の分野でキャリアを重ね、ロータリアン歴は23年。現在は、Canonsburg Houston Southpointeロータリークラブに所属しています。今回のインタビューでは、ロータリー入会に至った経緯、自分がインタビューしてみたい著名人について伺いました。

子どもの頃から、自分はペンシルベニアを離れると思っていたそうですね。実際は現在もペンシルベニア在住でいらっしゃいますが、その理由は?

国務省や政府情報機関で働くのが夢でした。海外の開発援助に強い関心があり、国際関係を専攻して大学を卒業しました。各省への就職活動をしているときに、たままた地元で仕事を見つけ、それ以来ずっとここにいます。

最初はロータリーのどんなところに興味を持ちましたか?

1991年に、ある知り合い(女性)に誘われて、ミーティングに出席しました。ロータリーへの女性入会が認められてまだ数年の頃でしたから、ロータリーに対してよくある固定概念以外に、特に何も期待していませんでした。ロータリーとは何かと尋ねると、彼女はとても素晴しい説明をしてくれました。ロータリーは地元と海外の両方で社会貢献活動をするクラブだと。またロータリーが行ってきた活動についても教えてくれました。個人的には、ロータリーの国際性に惹かれて入会し、今でもそれがロータリーで活動を続ける理由の一つです。

ロータリーの国際性を実際に経験したのは、研究グループ交換を通じて二人の若い女性のホームステイを受入れたときのことです。長い時間おしゃべりをして、お互いの類似点や相違点を学びました。ロータリーに入っていなかったら、果たして彼女たちのような人と出会う機会はあっただろうか、と考えました。その後の経験を通じても、こうした経験ができたのはロータリーだからこそと実感しています。

2012-14年度ロータリー財団管理委員として、いつも財団への寄付を奨励してこられたと思います。慈善寄付にロータリー財団を選んでもらうよう、どのように説得していますか。

寄付をして、そこから自分も何かを得られるのはロータリーが唯一の団体だと、いつも話しています。寄付者が寄付したお金はクラブに還元され、クラブがこの資金を活用して、プロジェクトを実施し、世界中の人びとを助けています。

それはまさに、ロータリーのユニークな点ですね。奉仕プロジェクトといえば、アーチックさんがこれまで参加したプロジェクトの中で一番のお気に入りは?

私のクラブがポーランドの南東部で実施した母子の健康プロジェクトでしょう。ポーランドのクラブと共同でマッチング・グラントを申請し、病院にマンモグラフィー装置と生体検査の機材を設置しました。ドイツのシーメンス社とも協力したおかげで、機器や機材を寄贈してもらい、職員の研修も実施できました。プロジェクトが実施された当時(2000年)、ポーランドでは乳がんの早期発見に必要な機材が普及しておらず、診断が手遅れとなって多くの女性が命を落としていました。機材が導入されてから、毎年5,000件のマンモグラム検査が実施されています。この検査でどれほど多くの命が救われたか、想像できますか?後に実施されたロータリー友情交換チームの一員として式典に参加したときは、あのプロジェクトが多くの女性の命や生活に大きな変化をもたらしていることを目の当たりにし、とても特別な思いでした。

人びとを助けたストーリーはいつ聞いても素晴しいものです。さて、アーチックさんが世界の誰かをインタビューするとしたら、誰を選びますか?

音楽バンドU2のボノさんをインタビューしたいですね。彼に2つ質問があります。1つ目は、著名人として世界問題の解決に取り組むようになった理由。2つ目は、一般の人びとが世界のために活動する際のアドバイスは何か。私も、世界をもっとよい場所にしたいと願う一般人の一人ですから、ボノさんの意見に興味があります。

ロータリーで何か一つ変えられるとしたら、何を変えたいと思いますか?

例会費を抑えて、もっと多くの人が楽しんで参加できるようにしたいですね。ロータリー国際大会のような大きな会合を通じて、たくさんのいいアイデアや協力関係が生まれます。しかし、数ある会合の中からどれに出席すべきか選ぶのは難しいものです。出席したくても全部は無理、という人もいるでしょう。

最後に、2015年地域リーダー研修セミナーの財団モデレーターとして、研修で一番期待していることは何ですか?

今回から、1年目の地域リーダーだけを対象として研修が行われます。新任のリーダーたちは新鮮なアイデアとエネルギーをもたらしてくれるでしょう。それがほかのリーダーにもよい影響をもたらすことを期待しています。

地域リーダーグループは、ロータリーの取り組みにおいて重要な役割を果たします。皆が「キルト」を織りなすように、一人で活動するよりも協力して多くを達成できることを願っています。

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