*変化推進に関するこの記事は2部構成になっています。パート2は来週掲載されます。
執筆:コレット・マーティン・ワイルド(国際ロータリー、戦略開発&変化担当チーム)
補足説明:パム・ラッセル(第26ゾーンRRFC)
現代社会は目まぐるしく変化しています。変化は避けることができず、中には対応が難しい変化もありますが、ロータリーもそうした変化に対応していかなければなりません。
変化の推進者の役割は、ビジョンを明確に説明すること、情報とリソースを提供すること、計画を立てること、人びとの声に耳を傾けることです。地域リーダーである皆さまは、変化の推進者となることが頻繁にあるでしょう。推進者の役割を担うことになったら、まずは何に取りかかるべきでしょうか?
ここでご紹介する枠組みは、変化への抵抗が予想される場合や、人びとがスムーズに変化に対応できるように支援する場合に役立ちます。
新しいプログラムや手続きを導入する際は、次の5要素を考慮しましょう。
- ビジョン:変更後の新しいプログラムや手続きはどのようなものか?
パム・ラッセル: 地区リーダーがビジョンを明確に定義し、あらゆる場面でそれをしっかり説明することが重要です。会長エレクト研修セミナー(PETS)、地区研修・協議会、補助金管理セミナー、地区ロータリー財団セミナー、地区ガバナーの公式訪問など、さまざまな説明の機会があります。ロータリアンがビジョンを理解すれば、それを念頭において補助金活動を計画したり、クラブの戦略計画を立てられます。
- スキル:変化の導入を担当する人は、そのためのスキルを備えているか?備えていない場合、必要なスキルをどう身につけられるか?
パム・ラッセル:財団の補助金モデルが変わった際、第26ゾーンではさまざまなロータリアンに協力してもらいました。地区を対象に複数の研修会を行い、試験地区のロータリー財団委員長には未来の夢移行コーディネーターとして地区リーダーのスキル向上を助けてもらいました。
移行を成功させるには、継続性のある計画が不可欠です。どんなに入念にチームの研修を行っても、誰かが急に辞任した場合に備えておく必要があります。実際に、任期満了前に役職を離れなければならなくなった人が何名かいました。この場合、新リーダーの研修は個別に行うことになります。多くはロータリー財団地域コーディネーター(RRFC)、近隣地区の地区財団委員長、地区内のほかのリーダーが支援を提供してくれます。
- インセンティブ:具体的なメリットがわかれば、人はもっと早く変化に適応するもの。「各自にどんなメリットがあるか」を明確に説明する。
パム・ラッセル: グローバル補助金と地区補助金を利用したロータリアンは、ロータリー財団を通じて活動する利点をよく理解しています。こうした利点をほかのロータリアンにも説明することが大切です。第5170地区のロータリアンは毎年、グローバル補助金の受益者を地元に招待しています。招かれた人たちは地区内のクラブを訪問し、地区大会にも出席します。活動の恩恵を受けた人から直接話を聞くと、財団に対するロータリアンの理解も変わってくるものです。
来週は、この記事のパート2をご紹介します。
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